気ままな独り言 (2)

思いつくままに、気ままに書き留めるブログ by 団塊世代シニア  http://blog.goo.ne.jp/shikohra から引越して来ました(2015年5月)

2017年05月

携帯電話の選択について

現在のiPhone6sは私にとって4台目、8年前の3Gから始まり、4s 、5sと2年毎に新モデルに変更して愛用してきたのですが、iPhoneの大きさもそろそろ携帯としての限界に近づいているので、このまま使い続けようかな、と考えたことが今回のトピックの始まりです。このiPhone 6s + Sofbankの組み合わせでもう1年半が経ち、2年契約・拘束も残り半年なので、このまま継続した場合の料金をソフトバンクに問い合わせしました。すると、なんと、月額料金が現在の6,000円から7,500円になるとか、25%ものアップ。当初の特別割引がなくなるためだそうですが、それはあまりに・・・ですよね(涙)。

それで乗換え候補として考えたのが、流行りの格安SIM。色々不安要素・注意点などがメディアで紹介されているので、先ずはキャリア系(Softbank系とau系)の2社を調べてみました。docomoは私のマンションの部屋が位置のせいでしょうが通話の繋がりが良くないので、docomo系は対象外としました。

ymobileSIM

Softbank系列のYmobileでは、最初の1年間は3千円ですが、2年目からは4千円。

UQmobile

au系列のUQmobileでも最初の13ヶ月は3千円ですが、14ヶ月目からは4千円と、ほぼ同様。

契約期間はどちらも2年間で、以降も2年単位の自動更新と、この点ではキャリアと同じ。この2年単位&自動更新というのはユーザーにとって厄介なモノ、自動更新を避けるには特定の1ヶ月または2ヶ月の間に乗換え手続きを取らねばならないのですが、格安SIMも同様なのは残念です。それでも現行よりは安くなるので、このままiPhone6sを使い続けるのなら格安SIMに替える価値はあり。


コトを複雑にしている要素は、この2年縛りの他にもう一つ、端末(私の場合はiPhone)と通信料金をひとまとめにして契約している点にあります。ソフト(通信契約)を2年拘束する代わりに、その期間内にハード(iPhoneなどの端末)の割賦料金分を割引することで「実質ゼロ」を実現している形態があまりに当たり前になってしまっている。ですから、その2年の拘束期間内に解約すると、単に通信契約の解約金(約1万円)が発生するだけでなく、端末の支払い残に対しての割引もなくなり「実質ゼロ」どころか、高価なものになってしまうわけなので、この面でも”2年縛り”は大きい。

何とかこの2年縛り”から解放されたい、それで悩んでいる次第。現在のiPhoneの割賦払いが終了した段階で、拘束期間のない格安SIMを探すのがいいのかな。一方で、iPhoneは今年も新しいモデルが出るでしょうから、新モデル(有機EL採用だとか)が魅力あったら料金は、下がらずとも新型iPhoneにしてもいいのかも。端末と回線がセットになっていることと、2年拘束という契約方式のためでしょうが、携帯選びは厄介なものですね(苦笑)。思案もまた・楽しかな・・・

コンサートが続きました。

4月末GW始まりからの三週間で、珍しいことに4つものコンサート鑑賞が続きました。

最初は4月29日にオペラシティで東京都交響楽団のプロムナードコンサート。

0429opera city

オペラシティに行くのは何年ぶりだろうか。久し振りでしたが、都内の他のコンサートホールに比べてやや小ぶりのサイズが音楽を聴くのに適当なように思えました。お目当のベートーヴェンのピアノ協奏曲3番は期待通りに楽しめました。アンコールのなかったのは残念でしたが。

次いでは5月14日、ミューザ川崎でコンサート。

0514Muza川崎

これは一橋大学OBを中心としたグループ・水星交響楽団の毎年恒例の定期演奏会。マンションの理事会でご一緒した方から招待していただいたもの、ご主人がクラリネット、奥様がフルートと、夫婦で演奏されるなんて、いいなあ。演目はこれまで聴いたことのないバレー音楽でしたが、意外と(と言っては失礼ですが)面白かったです。

次は田園都市線青葉台のフィリアホールでの珍しいコンサートです。

0520フィリアホール

「本と音楽の素敵な出逢い」というトーク&コンサートシリーズの一つだそうで、私が出かけたのは、”『羊と鋼の森』を歩く”と題して、著者の宮下奈都が出演するというもの。昨年の本屋大賞受賞作で、とても面白かった本ですが、著者のTVのインタビューを拝見して、作品だけでなく、その人柄にも興味を持っていたもので。

作者・調律師・ピアニストの3人ともが人柄的にも好ましい方々だったこともあり、大いに楽しむことが出来ました。トークとピアノ演奏という素晴らしい企画に大満足しました。

最後が、連日になりましたが翌21日の芸術劇場でのコンサート。

0521芸術劇場

これは親類が都合が悪くなったので代わりにどうぞと、いただいたものです。演目はあまり馴染みのない曲でしたが、ヴァイオリニストの三浦文彰の名前を最近よく目・耳にするので楽しみに出かけました。三浦文彰のヴァイオリンも良かったですが、後半の「南極交響曲」が面白かった。壮大な曲、どの楽器も力強い演奏でしたが、ソプラノ、コーラス、パイプオルガン、多様なパーカッションと、会場いっぱいに溢れる音楽、聴くだけでなく、観ていても楽しい演奏でした。

ほぼ三週間で4回ものコンサートは、正直、ちょっと忙しかったですが(苦笑)、夫々が異なる特徴を持ったもので、毎度違った楽しみを見つけることが出来ました。音楽って、生演奏って、いいですねえー。

ミュシャの『スラブ叙事詩』に感動しました。

昨日、久しぶりに絵画の展覧会に出かけました。これまでは妻の誘いに同伴することが殆どだったのですが、今回は私から積極的に妻を誘ってミュシャ展@国立新美術館に行ってきました。

1ミュシャ展

さほど美術に熱心でない私を惹きつけたのは、『スラブ叙事詩』という一連の大作画です。ミュシャといえばサラ・ベルナールをモデルにしたポスター画が有名ですが、私はそれらには特に興味ないので、ミュシャと言われても関心外でした。それが、街頭で初めてスラブ叙事詩のポスターを見た途端、ミュシャとは知らずに目に食い込んだのです。それが、下・左の絵です。(ミュシャ展HPより)

21叙事詩01 31叙事詩アップ01

しばらくしてTVでミュシャ展の紹介を見て、この絵がミュシャの大作シリーズの1番目のものということを知りました。暗い絵なのですが、こちらを見つめる人の顔・眼がとても印象的、それで出かけた次第です。

想像どおりというか、不安どおりというか、大変な混みようでした。10時の開場に合わせて会場に到着したのですが、既に切符購入の行列。屋外の切符売り場で切符を買って館内に入ると、次は入場待ちの行列(下の写真左)、やっと会場に入ると最後はオーディオガイド貸出しでの行列。結局、絵を見るまでに30分かかりました。

41入場待ち行列 42場内雑踏

場内も同様、スラブ叙事詩の一部が間仕切りされた部屋があり、そこだけ写真撮影が許可されていたのですが、こんな状況でした(上の写真右)。写真撮影OKと言われても、あれだけの混雑ではとても作品をそっくり撮ることは出来ませんが、折角だったので、近くでトライしてみたらiPhoneで意外と綺麗に撮れました。(下の2枚共)51許可撮影1 52許可撮影2

オーディオガイドのおかげで中世から近代までのチェコから見たスラブの歴史が良く分かりました。成る程、ミュシャが母国に戻ってライフワークとして描きたかった想いが感じられました。絵画の良し悪しは分からない私にも、心に訴えかけられる作品集としての『スラブ叙事詩』の素晴らしさには感動しました。一番に惹かれたのはポスターに使われた1番目の作品「原故郷のスラブ民族」でしたが、同様のものが他にもう一つありました。

22叙事詩12 32叙事詩アップ12

これは全20点のうちの12番目のもので戦いの後の様子を描いたものですが、中央で赤ん坊を抱いた母親の表情・眼差しが1番目のものと同じトーンで見る者を惹きつけるのです、恐ろしいほどに。(ミュシャ展HPより)

『スラブ叙事詩』という名前も存在も、今回のミュシャ展をとおして初めて知ったものですが、スゴイものです。全部で20点から成る、そのどれもが物理的に大きな作品で、スラブ民族の歴史を描いたもの、チェコの歴史絵巻の民族版・民衆版といったところでしょうか。見に行って良かった、大満足の展覧会でした。

図書館を活用しています。

先日のブログで報告したように港区の図書館に登録して以来、頻繁に利用させていただいています。

最初に借りた「贅沢の勉強」(松山猛著)の次に、イタリアの警察官を主人公にした小説「モンタルバーノ警部」を読みました。

1松山猛 2モンタルバーノ警部

これはイタリアで人気のTVシリーズ “Il Comissario Montalbano” (邦題「モンタルバーノ~シチリアの人情刑事)の原作。昔、イタリア語の先生(イタリア人)から紹介されたことを思い出してググったところ、港区の他の図書館にあることが分かったので取り寄せてもらいました。1999年発行とありますが、多分絶版になっているものと思いますが、こうして読むことが出来たのは図書館のお陰です。

次には、GW期間中はイタリア語講座も休みになるので二週間分、二冊借りました。

一冊目はこれ、「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」(大熊一夫著)。
3精神病院
元朝日新聞記者の著者が在職中から関心を持ち、退職後も調査・取材を続けてきた精神病患者の支援について、先進国の中でも数歩前を進んでいるイタリアの取り組みを紹介し、その対比で、数歩以上遅れている日本の現状・課題を取り上げたものです。精神病にはさほどの関心はなかったのですが、イタリアというタイトルに興味を持ち、図書館から無料で借りられるということで読みました。さすがジャーナリストらしい出来栄えだと思いました。

連休の最後に読んだのが「ありのままのアンデルセン:ヨーロッパひとり旅を追う」(マイケル・ブース著)。
4アンデルセン
題名の面白さと、著者が以前読んで面白かった「英国一家、日本を食べる」という本の著者だということから借りたのですが、結果は退屈でした。私にしては珍しく飛ばし読みしてしまいました。アンデルセンが相当に偏屈な変人だったということは意外でしたが、一箇所に定住せず旅が大好きだったそうで、デンマークからドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコ、ハンガリー、オーストリアなどの旅先を著者が追体験しようとするエッセイですが、内容的に余り楽しめませんでした。図書館からの無料借り出しでよかったというのが正直な感想です(苦笑)。


図書館が加わって、現在の私の読書ルートは四つになりました。

*新刊:どうしても読みたい。読後、家族内で回し読みする可能性あるもの。

*電子書籍:印刷ものは古い出版のため文字が小さくて読みづらいが電子書籍だとフォントを拡大出来る。回し読みする可能性はない。著作権の切れたものは無料or超安い。

*ブックオフ:思いも寄らないor全く知らなかった作品との出会い。安い(専ら100円~200円コーナーを愛用しています)。先日もこんな二冊に出会いました。

5ブックオフ

どちらの著者も知っている名前、信頼する名前でしたが、この二冊のことは全く知りませんでした。且つ、どちらも200円の値札でしたが、このGW期間中はセールで20%引きだったので320円で二冊購入できました。ラッキー!こんな出会いがブックオフでの大きな楽しみです。

*今回加わった図書館ルートは、絶版で本屋で入手不可のもの、或いは、軽い興味のある本へのアクセスとして格好のルート。無料なら失敗でも後悔なしという図書館ならではの良さですね。お陰で、返却期限のある読書を始めたので、ちょっと忙しくなりましたが(笑)。

イタリア映画『歓びのトスカーナ』”La Pazza Gioia”

珍しくイタリア映画祭なるものに初めて行ってきました。昨日はGWのせいか、満席!

映画祭

毎年GWに開催され一週間で新旧含めて20作品を上映するそうで、その中から選んで観たのが『歓びのトスカーナ』。選んだ理由は、”悲しくも可笑しい女たちの姿に、最後は温かい涙が溢れ出す人生賛歌”という作品紹介のキャッチコピーと、イタリアでアカデミー賞にあたるドナテッロ賞の作品賞・監督賞・主演女優賞を受賞したとか、これなら間違い無いだろうと選びました。イタリアに関しては全て大好きと言っていながら映画には余り縁がなく、稀にTVでイタリア映画を放送する際には録画して観るのですが、どうも暗い作品が多く、映画に対しては娯楽志向の強い私にはイマイチでして。今回は明るい作品のようなので映画館まで出かけた次第。

映画1 映画2

観てビックリ。明るい映画ではあるけれど、映画の舞台は精神医療施設で、そこに入所している二人の女性の言わばロードムービー。イタリア語の原題 “La Pazza Gioia”(狂気の喜び)を思うと納得。一体どんな結末になるのか気を揉みましたが、さすが受賞作品、上手く収めてくれ、ほっこりした気持ちで帰路につくことが出来ました。実は先日、イタリアの精神病院に関するドキュメンタリー本を読んだばかりだったので、期せずして予習が出来ていたことも映画の背景を理解し、楽しむ助けになっていました。これも不思議なイタリア縁のようです(笑)。

ギャラリー
  • イタリア語講座 新学期が始まりました
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  • 『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈著)
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  • 『ミケランジェロの焔』(C. D’Orazzio著 / 上野真弓訳)
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