気ままな独り言 (2)

思いつくままに、気ままに書き留めるブログ by 団塊世代シニア  http://blog.goo.ne.jp/shikohra から引越して来ました(2015年5月)

2018年09月

高田郁の新作『花だより~みをつくし料理帖特別卷』

待望の新作が出たものの、勿体なく(300ページの文庫本はあっという間に読み終えてしまうのでー苦笑)、しばらくは本棚にしまっておいたのですが、3週間が経ち、今週とうとう読んでしまいました。

高田郁新作

今回は特別卷と題して、TVの人気連続ドラマが完結した後で作られるスペシャル版のように、登場人物のその後を描いたもの。本編の終わりで澪と野江が故郷の大阪へ旅立ったので、今回は江戸の残った種市とつる屋の常連たちで一話、一時期、澪が夫婦になりかけた小野寺数馬の夫婦生活で一話、後半が大阪に舞台を移して、実家を再興した野江で一編、最後に主人公の澪のエピソード、と、全部で4つの短編集のような体裁です。

正直なところ、長らく続いた本編ほどの興奮・感動は起きませんでしたが、やはり高田郁独特の世界に引き込まれる結果はこれまでどおり。料理人として成功し、幼友達の野江ちゃんを吉原から救い出すという大きなテーマが完了した後では、登場人物たちが年齢を重ねたこともありで、本編のようなシリーズには出来ない中で、いわばファンサービスとして(読者からの要望が多かったのだろうなあ)”その後”編を書いていただいたようなものでしょう。野江と澪がそれぞれの新たな生活を築いていく中で幸せを育んでいく展開は、読者としても納得の行くもので、著者に感謝です。野江と澪の二人共が幸せになっていく様子には、良かったなあと読者を安堵させてくれるものがあり、読後感は上々。

さて読み終えた今の気持ちは、来年には是非、現在続いている『あきない世傳』の続きを出していただきたい!

季節の移りを身の廻りに感じています

秋のお彼岸というこの季節、暑さ寒さとは関係なく、身の廻りで季節の移り変わりを感じています。

先ずは彼岸花ですが、過去にも何度かこのブログで取り上げたのですが、この季節になると必ず花を咲かせてくれるのです。元々、我が家で植えたものではなく、鳥か風が運んできたタネから育ったものなのですが、その強さ、几帳面さ(毎年、同じ時期)には驚かされます。今年も、異常気候に負けず、お彼岸の時期を彩ってくれています。

蕾に気付いたのが9月17日、その時の写真:

彼岸花0917

三日後、彼岸の入りの日、20日の見事な咲きっぷり:

彼岸花0920

そしてお中日の23日の写真がこちら、正に満開:

彼岸花0923


本当に几帳面、毎年、秋の彼岸に合わせて見事に花を愛でることが出来るのは不思議な想いです。

もう一つ、季節の動きを感じさせてくれるのが陽射しの角度です。真夏の陽射しは室内に差し込むことはないのですが、気温が下がらずとも暦どおりに9月になると太陽の動きが低くなり、部屋の中まで差し込んできます。全て同じ時間帯、TVの朝ドラの終わる8時15分過ぎのものすが、先ずは9月3日のもの:

陽射し0903

僅か20センチほどだったものが、2週間後には50センチまで奥に侵入

陽射し0917

そして昨日、春分の日、23日には約1メートルほどに伸びてきました。

陽射し0923
僅か3週間の間に陽射しがここまでも足を伸ばしてくるとは!
暑さ寒さは必ずしも”彼岸まで”という年ばかりではありませんが、太陽の動きの正確さには毎年、驚かされます。

蕎麦打ち(新潟のへぎ蕎麦)を初体験

先週末に家族旅行で新潟県に行き、泊まったリゾートホテルで蕎麦打ちを初めて体験しました。

先生(ホテルの食堂の調理職人らしい)の指導のもと、粉から仕上げていきます。会場は食堂の隅にテーブルが三つ用意されており、二人一組で取り組む仕組み。我が家族は息子二人と孫のチームと、息子の嫁(パン作り名人)と私(パスタ作りの下手な横好き)という2組を構成、妻が撮影担当です。

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粉は蕎麦粉8割に小麦粉2割という、いわゆる二八蕎麦。それに越後のへぎ蕎麦の特徴とも言える布海苔から水をかなり削ぎ落としたものを、接着剤と色付けを兼ねて加えます。上の写真はその布海苔を細かにほぐして蕎麦粉を混ぜてこね始めたところ。ここが第一段階ですが、相当長い時間(汗ばむほどに)力を入れてゴムボールのようになるまでこねます。捏ねる作業はパスタ作りと同じなのですが、時間的には粘りが出るまでと、より長いこと捏ねました。額から滴り落ちた汗は隠し味かな(苦笑)・・・

第二段階は、こねた塊を綿棒で伸ばすもの、これも何度も何度も伸ばして薄くするのですが、その過程が結構難しいのですが同時に楽しいものです。日頃使っているパスタマシンがあったら楽なのになあ(笑)。新潟のへぎ蕎麦はかなり細いタイプですが、そのためには、この段階で相当に薄く伸ばさなければならないので、最後には先生が直に仕上げてくれました。

2_1千切り 2_2千切り

丸く薄く仕上がったものを二度折り畳んで、蕎麦専用の包丁と支え用の添え木でもって細く切り分けていきます。当初は細く切るのが思い通りにならなかったのですが、次第にコツを掴むとかなり細切りに出来るようになりました(つもりー笑)。出来た蕎麦はお持ち帰りで、その場ではプロの職人が打ったレストラン用の蕎麦をいただきました。左写真(切るところ)はホテルのサイトからの借用、右写真が我々の仕上げた手打ち蕎麦で、これを三つに分けて持ち帰りました。

帰宅して冷蔵庫で一晩保存し、翌日の昼にいただきました。

4湯で前

これは茹でる前ですが、うん、蕎麦らしいぞ。これを2分茹でると:

5茹であが

これが茹で上がったもの、現地で食したのと同じように緑の綺麗な蕎麦になりました。食べてみて・・・味は職人のものとほぼ同じなのですが(材料が同じでしょうから当然かな)、口当たりがやや硬い、どうやら職人ほどには細くないせいではないだろうか。現地で食べたものとの一番の違いが麺の太さにあり、十分に細くないためか、指定された2分の茹でではやや硬めの蕎麦となりました。

とは言え、十分に美味しく食べましたし、何よりも自分で打った喜びが味わいを引き立てたようです。

更に次の日、スーパーで買ってあった新潟へぎ蕎麦の乾麺を茹でて食べ比べてみると・・・見た目は素人の打ったものより、市販のものの方が整っているのですが(当然!)味覚・触覚では自分たちで打った蕎麦に軍配が上がります。やはり手打ちの良さなのかもしれませんね。変なところで自己満足しています(笑)。

初めて蕎麦打ちを体験し、想像以上に楽しいことが分かりました。機会があったら、またやってみたいなあ・・・

インターネット検索エンジンの変更

最近、インターネット検索で使うエンジンを変更しました。

ブラウザーはNetScapeから始まって、そのNetScapeがマイクロソフトに潰されてから一時期だけ Internet Explorerを使ったこともありましたが、直ぐに Firefoxの存在を知り、以降は数年前にアップルのSafari に変更するまで10年以上 Firefox を使い続けたのですが、その間、検索エンジンだけは20年以上も前からGoogleだけを使ってきた根っからのグーグル・ユーザーでした。

それが、「自分のデータをダウンロードしてみて」という新聞記事に刺激されて、実際にグーグルが持っている私のデータをダウンロードしてみたところ、確かに膨大なデータを集めていることを知り驚きました。特に不正に関わっているわけではなくとも、やはり色々なデータを集められていることは気持ちのいいものではないので(自分の趣味や関心をアカの他人に知られるのは不気味でもあるし)、初めて検索エンジンの変更を思い付きました。

検索と言えばマイクロソフトのI.E.が今はBingに変わっていることは知っていましたが、グーグル(YahooもエンジンはGoogleを使っているので同様)以外に何があるのか、全く知りませんでした。調べてみると(この段階での検索はGoogleでしたが~苦笑)結構色々なものがあるのには驚かされました。

その中から選んだのが、「いかなる個人情報も一切保存しない」がポリシーだという DuckDuckGo です。

duckduckgo_01
開発したのはフィラデルフィアで10年前に設立された同名の会社、従業員は20人程度らしい。検索エンジンのスタンスとしてプライバシーを第一に考えており、IPアドレスの保存もユーザー情報の記録もせずクッキーも必要最低限でしか使用しない。創始者は「DuckDuckGoは個人情報を収集することも共有することもしない。当社のプライバシーポリシーをかいつまんで言えばこういうことだ。」と言っている。因みに、DuckDuckGoは子供用ゲームDuckDuckGooseをもじったものだとか。

使い始めて2ヶ月ほどになりますが、当然ですが、特に素晴らしいことはありませんが、問題もなし。強いて不満を言えば、検索結果の画面に地図の選択オプションがないことでしょうか。地図表示が必要な場合はグーグル検索からGoogle Mapを使えばいいので、特に不自由は感じていません。

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これが検索結果の画面ですが、レイアウトがGoogleと違うのは当然ですが、違和感を感じるほどの違いでもなし。全く広告がなく、文字だけというのは気持ちいいですが慣れてしまうと何も感じない・・・でもチョビッとばかり自分を守る手立てをしたような満足感あり(笑)

高田郁の新作が出ました:『花だより~みをつくし料理帖特別編』

大好きな高田郁の新作が発売されました。巻末には9月8日発行とありますが、私は5日に書店の店頭で購入しました。

『みをつくし料理帖』が完結した後、2年前に始まった新しいシリーズ『あきない正傳』が半年毎のペースで進んでいたので、次は第6巻が8月に出るものと待っていたのですが・・・そんな中で本屋で目にしたのが、この『花だより~みをつくし料理帖特別編』です。

特別編

裏帯の紹介によると、シリーズ完結から4年、登場人物たちのその後を描いたものだとか。たね市・つる家編、小野寺数馬夫婦編(ユニークな奥さんだとか)、野江ちゃん編(実家を再興したらしい)、そして、みをと永田源斉夫婦(え、二人が結婚していた!)編と、4つのエピソードからなる300ページです。4年間には色々とあったようで、期待で胸が踊ります - ワクワク、ワクワク。

ですが、概ねの構成が知れたところで、直ぐには読まずに我慢しています。半年に一冊ペースの著者ですから、次回は来年の春先頃かでしょうが、勿体ないので出来るだけ先延ばししたいのです。買ってからそろそろ1週間になりますが、さて、あとどれだけ辛抱できるかなあ・・・(笑)

ギャラリー
  • コンサート鑑賞@横浜
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  • カンツォーネ “NO POTHO REOSARE”
  • 『天才建築家ブルネレスキ』(ロス・キング著)
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  • 語学自習ツール Duolingoにはまってしまって・・・
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