気ままな独り言 (2)

思いつくままに、気ままに書き留めるブログ by 団塊世代シニア  http://blog.goo.ne.jp/shikohra から引越して来ました(2015年5月)

2019年07月

アンゲル・メルケル『わたしの信仰』~キリスト者として行動する

珍しい本に出会いました。ドイツのメルケル首相が長年にわたってキリスト教関連の大会・会合で語った講演やインタビューをまとめたものです。東ドイツでプロテスタントの牧師の娘として育った背景からか、政治家でありながら、信仰という強い基盤を自分の中に持っていることがヒシヒシと伝わってきます。「神を畏れる・神の前にひれ伏す」といった感覚を持つ政治家がいることに驚かされました。キリスト教的な人間観に基づき、あらゆる人々の尊厳を守ろうとし、被造物(この言い方がまずキリスト教的)に対する責任を全うしようとする姿勢に圧倒されます。

 メルケル

訳者(松永美穂)のあとがきが、私の感想を正しくしてくれているので、そのまま紹介します。

「メルケルの信仰と向き合う機会を得て、彼女に対する尊敬と親愛の気持ちが増した。・・・ヨーロッパの社会と文化の根底にキリスト教があることを、あらためて認識せずにはいられなかった。・・・キリスト者としての自分のアイデンティティを大切にしつつ、イスラム教徒も排除しない。彼女にとっての自由とは、何でもやりたい放題の自由ではなく、他者との共生に基づく責任のある自由である。こうした理想主義・人道主義が、現実の政治とどうバランスを保ちつつ発揮されていくのか、今後も注目し続けたいと思う」

印象的な発言が数多くあるのですが、その一部だけでも紹介しておきたいと思います。

*「人々は、自分たちが神の被造物であり、被造物としての生を地上で形作るという理解が欠かせない。」

*「神を信じる人間として、全能者でありたいという欲望に決して陥ることなく、自分が引き受ける課題のなかに「へりくだり」も含まれているというのは、政治の世界ではとりわけ重要なことだと思う。」

*「ヨーロッパ人としてのアイデンティティは大部分においてキリスト教的・・・神の似姿として人間を理解するキリスト教は、国籍・言語・文化・宗教・肌の色・性別などによらない、あらゆる人間の平等を伝える。」

*「自由は無制限ではなく、他者の犠牲の上に成り立つことは許されない。相手のことを考えるならば、自由の概念には自動的に自己と他者への責任も伴う」。

キリスト教に限定することはありませんが、神への信仰をこれほど真摯に語ることの出来る政治家がどれほどいることか。政治的権勢が(健康も)下降気味のメルケル首相ですが、彼女のように、強い良心に基づいて政治に取り組むリーダーが現れることを願わずにはいられません。

初めての白寿ホールコンサート

リクライニングシートで音楽が聴けるという話を聞いて以来、いつかは行きたいと願っていた白寿 (Hakuju) ホールでのコンサートに、初めて行ってきました。結果は・・・小生のうっかりというか、調査不足というか、リクライニングシートは最後列の一列だけ!残念!

iu-2

とは言え、小規模のコンサートホールとしての出来栄えは素晴らしいものでした。座席数300という小規模と、不思議な形をした天井や壁の効果でしょうが、ピアノの音が素晴らしい鳴りでした。他のコンサートでも大体は同レベルのグランドピアノでしょうが、サートリーホールなどの大ホールで聴くのとは全く違うピアノに聴こえました。2ヶ月ほど前に行ったサントリーホールの小ホールと比べると、コンサート会場としては雲泥の差あり、またコンサートを聴きに行きたくなる会場です。

仲道郁代

順番が後先になりましたが、コンサートそのものも良かったです。演目は仲道郁代のベートーヴェンのピアノソナタ3曲。仲道郁代はテレビでは何度も見ていますが、コンサートは初めて。力強いというか、強い演奏に驚かされました。もう少し優しくてもいいかなと思えるほど(笑)。ソナタ3曲のうち、有名な「悲愴」の他はほとんど馴染みのない2曲でしたが、ベートーヴェンらしさを感じられるもので、十分に楽しむことが出来ました。

リクライニングシートについては、いつか機会があったら最後列でのんびりと聴いてみたいものです。

初のビーガン(ヴィーガン)料理

最近話題になることの多いビーガン料理を初めて食べました。インターネットや新聞等で見聞きすることが多くなり、興味が増してきた折に、新聞で自由が丘にある +veganique(プラス・ヴィーガニック)というお店が紹介されていたので訪れた次第です。

1_plus veganique

お店へ行くに際して少々事前学習をしました(笑)。ビーガンとはベジタリアンの一種である、ベジタリアンにも数種類あり、野菜の他に牛乳だけはOKとか、卵はよし、或いは魚介類はいいなど。その中でビーガンとは、前記を含む動物質の要素を一切を含まない料理だということを学びました。いわば、完璧菜食といったところですね。

2_1前菜 2_2スープ

この店ではコースでもって提供するそうで、初心者の我々にはかえって都合が良かったです。始まりは前菜の盛り合わせ(左)、数えてみたら、何と十種ものオードブル、全て野菜・果物で用意されていて感心しました。二番目は冷製スープ、フレンチでいうヴィシソワーズに似たものでした。

3_1ラザニア 3_3デザート
次がメインディッシュ、今日はラザニア(左)でした。通常のラザニアの3要素のうち、パスタ部分は標準パスタですが、チーズの代わりには豆腐が使われていたのですが、味・食感共にチーズに非常によく似ていました。もう一つの要素の挽き肉ですが、これは野菜数種類で代替されていました。肉を使っていないので軽い感じですが、食べてみれば十分に満足感あり(高齢のせいかな?)。食事の後は、コーヒーとデザート、聞いた説明は忘れましたが、バターやクリームは使わずとも普通の甘いデザートに仕上がっていました。

このコースで4千円が安いか高いかは別にして、私たちには納得のいく料理でした。何より、野菜だけでこれだけの料理を用意することが出来るとは驚きです。リピートするかどうか分かりませんが、一度はビーガン料理を体験出来たことで満足しています。

ミュージカル「ライオン・キング」を鑑賞しました

4月にニューヨークで観たミュージカルですが、その日本語版を劇団四季の公演で観てきました。

1_ライオンキング(公式サイトからの借用です)

現地の公演では聴き取れなかった台詞・歌詞が多かったのですが、やはり日本語だと良く分かりました。一つ一つの会話・台詞が分かると、それだけ役柄への理解も深まることを実感しました。全体的には、大体同じでもあるし、でも舞台装置などは違っているのかなとも思うし(それだけ僅か3ヶ月前の記憶が風化している!)。登場人物というより登場する役柄が全て動物なので、アメリカ製ミュージカルでも日本人が演じることにの違和感のないのは、このミュージカルの利点ではないかと思いました。もう一つのロングラン「キャッツ」も同様でしょうね。

日本でのミュージカルには馴染みがないので、出演者の名前は何も知りませんが、皆、踊って、歌って、演じて、大したものだと感銘しました。アメリカで目にした観客の騒ぎよう・はしゃぎようは、やはり日本ではなかったですが、カーテンコールの拍手がかなり続いたのは良かったですね。

2_1劇場外観 3_グッズショップ

劇場は大井町にある四季劇場、建築物としては特に見栄えするものではないですが、中でミュージカルを鑑賞するには十分なもの。劇団四季がミュージカル専用に建てたものでしょうが、長続きするといいですね。

これまで日本でミュージカルは観たことがありませんでしたが、興味が湧いてきたので、次は、海外モノの翻訳ではない、日本オリジナルのミュージカルを観てみようかな・・・

グリーン・パスタ(抹茶パスタ)を試してみました。

古い抹茶の粉が冷蔵庫の奥に見つかったので(何年前かも記憶なし)、それを使ってpasta verde(グリーン・パスタ)を作ってみました。

1_粉 2_捏ね後

いつもは小麦粉に玉子とオリーブオイルだけなのですが、今回はそれに抹茶の粉を少々加えてみたら、期待が膨らみました(左写真)。混ぜてこねる前は少ないかなとも思ったのですが、捏ねてみると十分にグリーンに仕上がりました。むしろ濃すぎたかなくらい(右写真)。

3_マシン

冷蔵庫でしばらく寝かした後は、いつものパスタマシンの出番。3段階のレベルで伸ばし、タリアテッレにカットすれば出来上がり。このパスタマシンは買って3年ほどになりますが、毎度重宝しています。これがなかったら生パスタ打ちは疲れる大仕事になりそうなので、打つ頻度はグッと減るだろうと思います。

4_茹で中

パスタマシンでカットされたタリアテッレを鍋で茹でているところ。生パスタなので茹で時間は乾燥パスタに比べて遥かに短かく、私のタリアテッレは2分半。

5_仕上り

茹で時間が短いので、茹でる前に具材、トッピングなどを準備しておかねばなりません。今回の具材はオリーブオイルをニンニクで香りづけたフライパンで玉ねぎとマッシュルームを炒め、そこに茹でたパスタを入れた上に、バラした鮭(前夜の焼き鮭の残りですが)を加えて皿に盛る。最後に、プランターで栽培している大葉のみじん切り(と言っても余り細かには出来ていませんが)を振りかけて出来上がり!我が家風タリアテッレ・ヴェルデというか、抹茶のタリアテッレというか。遠くに、ほんのりと抹茶の香りがある(かな)程度ですが、見た目(緑のパスタ)の変化が楽しかったので、またやろうかな、違う色も楽しいだろうな・・・(笑)

ギャラリー
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  • 『天才建築家ブルネレスキ』(ロス・キング著)
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