気ままな独り言 (2)

思いつくままに、気ままに書き留めるブログ by 団塊世代シニア  http://blog.goo.ne.jp/shikohra から引越して来ました(2015年5月)

2019年08月

高齢者への電話への自衛策

電話を使っての様々な詐欺が一向に減らない中で、行政はメディアを通じて色々と注意を喚起しているようです。そのうちの一つが電話には直接出ずに留守電機能を活用するというもの。遅ばせながら、1ヶ月ほど前から我が家でも留守電を設定して、かかってきた電話に直接には出ないようにしました。

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その1ヶ月間の結果は:

*殆どが「ご用の方はピーの音の後にメッセージを入れて下さい」を聞くとメッセージを残さずに切ってしまうようです。在宅中に電話がかかってくると受話器を取らずに誰からなのか聞くようにしているのですが、恐らくは詐欺というよりも、何かの売り込みなのでしょう。ひょっとしたら詐欺の電話もあったのかも(汗)

*たまに、無人でコンピューター発信のアンケート形式のようなものが始まることがありますが、その場合には直ぐにこちらから受話器を取り上げて直ぐに切ります。失礼ですよね。

*稀に出るべき用件のことがありますが、その場合は勿論、留守電にメッセージを残そうとする相手の声が聞こえた段階で受話器をとります。

この方法にしてまだ1ヶ月ほどですが、嫌な売り込み電話に出なくて済み、必要な用件の電話には十分に対応出来るので(非常に少ないですが)、大いに満足しています。これだったら、もっと早くにこの方式に切り替えておけばよかった(笑)ですね。それと、携帯やメールが当たり前の時代に、固定電話でプライベートな会話をすることはなくなっているということを改めて実感しました。

漫画で学ぶ・楽しむイタリア語

夏休みの宿題というわけではありませんが、夏休み前に歴史講座のイタリア人の先生から薦められたイタリア語の漫画を読みました。イタリアの出版物ですが、アマゾンジャパンから容易に入手出来たのは有難い。

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“ ASSEIDIO AL CASTELLO - Gradara 1446 “ というタイトルですが、1446年イタリア中部の街、グラダーラで実際に起こった城砦包囲戦についての歴史漫画です。30ページ弱と量的に小生が取り組めるボリュームであり、大好きな歴史分野のストーリーなので、興味深く読みました。

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読んでみると、漫画なので文字数が少なく、且つ、歴史講座で学んだ単語も多く、辞書を傍らに置きながらですが、さほどの困難なく、楽しく読むことが出来ました。その内容に惹かれてネットで検索してみたら、グラダーラの街については日本語でのサイト(多くは旅行者のブログ)もありますが、イタリア語で検索すると、あるわあるわ・・・

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これはGoogle Italia で Gradara を画像検索したものですが、モノクロの漫画の後で見ると、なんと綺麗な街か!しかも、漫画で取り上げた中世の城砦がそのまま残っている!素敵だなあ・・・

ネット上にはGradaraの街の観光地としての紹介もありますが、この漫画が取り上げた城砦包囲戦についてのサイトもあり、当の街の公式サイトにはこの街が毎年7月に開催する包囲戦の様子を再現するイベントのビデオもありで、楽しくなります。イタリアの街のイベントによくあるパターンで、地元の住民が総出で作り上げるイベントのようで面白そうです。機会があったら行って見て見たい。

また行きたい街が一つ増えてしまったのは悩みですが、イタリア語を漫画で学ぶというのも妙手ですね。

高田郁『あきない世傳 金と銀 』の新作に大満足

ここ数年、追っかけのように楽しんでいる高田郁の作品ですが、『あきない世傳 金と銀 』シリーズの最新作、第7巻(碧流篇)を読みました。町の書店の店頭の平積みコーナーに山と積まれているものを見つけた時の喜びと興奮、ファンならではのものですね(苦笑)

高田郁7

大きな障害に出会うことで読者をドキドキさせながら(一体、どうやって解決していくなだろう?)、それを知恵を絞って乗り越えていく主人公「幸」の姿に引き込まれるという従来のパターンとは、今回は少し違っていました。大きな障害とか困難はなく、今回は割と淡々とした流れの中で、地道な思い、工夫、行動力、折衝力などで商売の新たな分野を開拓する展開なのですが、最後に成功する終結部では、思わずじーんときてしまいました。登場人物がどれも好人物ばかりという、ある面、刺激のない環境設定の中で、これだけ読者を引きつける技は大したものだと、改めて感心しました。いつもどおりですが、とにかく楽しく読みました、大好きです!

高田郁の新作は、いつもは本を買ってからしばらくは眺めて楽しみ、読むまでは数日から1週間くらい間をおくようにしているのですが、今回は思い切って翌日に読み始め、二日で読み終えてしまいました。毎回ですが、比較的短いのが残念!彼女の新作は毎年2月と8月に出るので、次は来年の2月、今から待ち遠しいなあ・・・

『春の戴冠』(辻邦生)読了!

しばらく前に購入し、”夏休みの課題図書”としてとっておいた大作を2週間かけて読み終えました。イタリア・ルネッサンスを代表する画家の一人、サンドロ・ボッティチェリ の幼少時から成人へ、『春』(Primavera)の制作から成熟期、ロレンツォ・デ・メディチ Lorenzo il Magnifico が活躍した時期、彼の死後のメディチ家追放、サヴォナローラの登場・統治によるボッティチェリ の変貌(「美」の追求から「神的なもの」を目指す)から絶筆までを描く、いわばフィレンツェを舞台にした大河小説のようです。

春の戴冠

この大作を読むことにしたきっかけは昨年から受講している「美術で学ぶイタリア語」講座でボッティチェリの『春』について学んだことと、辻邦生のイタリア旅行エッセイを読んだこと。彼がボッティチェリを描いた作品があることを知り、調べてみたら既に絶版だったのですが、Amazonで中古本を見つけ(しかも割安できれい)購入した次第。

見開き

元々単行本で2冊、文庫本で4冊のものを一冊にしたものなので膨大なのは当然ですが、上下二段組で950頁というもの、流石に疲れましたが読み終えてみて満足感の大きいものでした。そもそも単行本が出版されたのは1977年といいますから42年前、ですが、そんな時の流れを感じさせない作品です。

内容としては、ルネッサンスの画家、サンドロ・ボッティチェリ の生涯を、彼の幼少時からの友人(私:古典語教師)の回想録として描いた歴史小説でもあり、伝記小説でもありますが、それと同時に、メディチ家を中心としたその時代のフィレンツェの栄枯盛衰を描いたものでもあります。殆どが実存人物ですが、その合間に創作人物(主人公とその家族・親戚)を上手く混在させています。実在したプラトン・アカデミアも重要な要素になっており、ボッティチェリを含め、哲学的・神学的な議論、思考が多いのですが、正直、そこの部分は小生には難解で流し読みになりました。全編を通して会話・台詞の多い小説で、創作人物(主人公フェデリゴ)の言葉はさておき、実存人物(ボッティチェリ 、ロレンツォ・デ・メディチ、サヴォナローラ等)の長い台詞・言葉の表現が多いのに圧倒されます。一体どのように20世紀の日本人である作者が、15世紀のイタリア人の思いを文字に出来たのだろう・・・イタリア語翻訳版があればイタリア人の感想が聞けて面白いだろうに。

春Botticelli

ボッティチェリの生涯がメインラインだけに、彼の作品についての叙述が多いのは当然のこと。出版時と違ってインターネット時代の今ですので、ボッティチェリの絵画作品をネット検索して観ながら小説を読むという楽しさもありました。歴史ドラマの迫力に美術鑑賞の深みが加わり(イタリア美術講座を受講しておいて良かったあ)、時間はかかりましたが文字だけでない楽しさを感じながら読むことが出来ました。この『春』はフィレンツェで三度も実物を観ているのですが、イタリア語講座で学び、この本を読んだ後だけに、改めて鑑賞したいものです。

枕にも寿命あり

最近、枕を替えました。長年使ってきたテンピュールの枕に特に不満があったわけではなかったのですが、通販のカタログで、”イタリア製(イタリアの有名な枕メーカー製)”、”ヨーロッパがん研究病院など多くの大病院で採用”というメディカル枕に出会い、即、購入しました。イタリア整形外科の権威が入院患者のために開発した病院用枕だと言われ、”イタリア”攻めに抵抗できませんでした(笑)
枕イタリア製 

フィット感の高いことを謳っていますが、最近の低反発ウレタンを使ったタイプでは当たり前のことかも。イタリア製ということ以外に大きな期待があったわけではありませんが、数週間使ってみて大いに満足しています。以前より良く眠れるようになった気がする(実際、夜中にトイレに行く回数が減った!)のは、”イタリア製”のせいかな・・・そうだと思おう(笑)

枕イラスト

この歳になって今更ですが、「枕にも寿命がある」ということを、この枕の取扱い説明書を読んで初めて知りました。「5~7年くらい使うとヘタリ始めるので、購入から5年後に、割引付き&古い枕の回収付きの買替えDMを送ります」だと。え!え! それまでの枕は15年以上使っているんだけれど・・・。それで慌てて、これまで使ってきたテンピュール枕の寿命をネット検索してみました。すると、先ずメーカー保証は3年だとか、5、6年使って安眠効果が薄れてきた人、10年使っても平気だという人、色々の投稿が見つかりましたが、いずれにせよ寿命はあるようです。メーカー保証はテンピュールが3年、このイタリア製には保証はありませんが、通販会社は5年とみているようです。どうやら、これが”最後の枕”になることはなさそうです(苦笑)

ギャラリー
  • コンサート鑑賞@横浜
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  • 『天才建築家ブルネレスキ』(ロス・キング著)
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  • 語学自習ツール Duolingoにはまってしまって・・・
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