アメリカ発のインタネットベース語学自習ツールのDuolingoを始めて2ヶ月を超えました。知人に紹介されて試してみたら、それが結構面白いので続いています。始める前の設定で、毎日20分を自分に課したのですが、実際には30分から1時間くらいやる結果になっています。何がそんなに面白いかと言うと、ゲーム感覚で進められるように設計・構築されているので、それに乗せられてしまったようです(笑)
メイン画面がこれです:
中央が学習を始める起点でSTARTで開始です。1セッションに10~20前後の問題があり、正解して点数を稼いでいくというもの。セッション終了毎に、システム側が日替わりで設定したその日の課題に対して、どれだけ進捗したかがバー(下図)で表示されるので、少なくともそこまでは・・・という気にさせられてしまいます。
語彙、文法、聞き取り、作文などを広範囲にテストするものですが、問題のタイプは色々、多分10種類くらいあるかな。例えばで二つ例をあげます。
正解だと(左写真)幾つかのパターンがありますが、Niceとか、難問だとExcellent!など。間違うと(右写真)バッテンだけでなく、正しい答えを教えてくれます。
そうやって点数を稼いでいくのですが、日課以外にも、学習させるための刺激策として”リーグ”というものがあります。これはシステム側が無差別に30人を選んでグループ化して競わせ、一週間単位で上位7人を次のリーグに昇格させるというもので、学習量が少なく得点が低いと下位リーグに転落もありと、刺激策が工夫されています。
この仕組みの詳細は不明なのですが、グループ化は語学力に基づくものではなく、前の週の得点、即ち学習時間で近い生徒を集めているのではないかと想像しています。どんなロジックにせよ、順位表を出されると刺激されてしまうのは人間の性でしょうか(苦笑)
これらの画面表示が英語ベースになっているのは、私が英語でイタリア語を学ぶというコースを選択したからです。日本語ベースで学べる外国語は少なく、イタリア語はその中に入っていないので英語ベースでイタリア語を学ぶコースにしたのですが、これが結果オーライでした。イタリア語との対比では英語の方が日本語よりも圧倒的に近い(構造的・語彙的に)ので分かりやすい、且つ、英語の勉強にもなるんです。
私からみて良く出来ていると思える点は二つ、進捗が目に見える構成と、同じことの繰り返しを飽きさせずトライさせることです。
構成はセッション > ユニット > セクションと進みますが、その過程を刺激するために各セッションごとに特典 XP(Extra Point)と呼ばれる得点が付与され、設定されたグループ内で週単位の合計で競わせる仕組みになっています。学習コースの量は言語によって異なりますが、イタリア語の場合、6セクション57ユニットで構成されています。私は現在セクション2から3に進み、全体の3〜4割程度進んだところでしょうか、今のペースで進めてもまだ3ヶ月以上かかる見込みというか、まだまだ楽しめそうです。
もう一つ優れていると思える点は、退屈させずに繰り返し同じポイントの問題を出してくることです。私は一旦勉強したことでも直ぐに忘れてしまうのですが、しつこい程に(笑)繰り返すことで少しずつ脳に定着していくことを感じています。
但し、このコースは会話能力の向上には適していません。リスニングが少なく、スピーキングはPC版では皆無(スマホ版だとキーボード入力分を音声入力に置き換えることが可能ですが)、一方、語彙、文法、聞き取り、作文などの分野では中級のかなり上のレベルにまでカバーしているそうです(主催者発表がないのですが、何人かのアメリカ人の評価)私にとっては、基礎の復習を楽しく、ゲーム感覚で進められる点が一番の魅力かな。毎日少しずつ、とにかく楽しく取り組めるので、ここまで73日連続が続いています。印刷物の問題集だったらとっくに挫折していたことでしょう。
色々と仕掛けらた仕組みを楽しみながらイタリア語に触れられる、しかも勉強というオマケ付きで遊んでいるところです。