先日このブログで取り上げた本『イタリア人が教えてくれた美しい暮らし方』が紹介してくれたものですが、イタリアの家庭の多くで、また大衆的なトラットリアなどではワインをガラスのコップで飲むことがあるそうです。勿論、主流は脚のついたワイングラスでしょうが、そうか、コップも悪くないですね。
私もワインを楽しむようになって30年ほどになります。コレクターではないですが、少しでもワインの雰囲気を楽しみたいとの想いから、これまでに随分と色々なワイングラスを使ってきました。割れて我が家から消えたものも、勿論(笑)あります。
これらが現役で使っているもの、殆どが2脚ずつ買い求めたモノです。左端のチューリップ型だけはアメリカ人から頂いたモノですが、主に白ワイン専用で使っています。ここ数年、一番のお気に入りが左から2番目、イタリア製のグラスです。
メーカーは複数あるのでしょうが、イタリアの旅行中、またTV番組などで頻繁に目にするタイプです。正直、他のタイプは殆ど目にしないほどに、このタイプが普及しているように感じています。リーデルのような高級品でないだけ丈夫だし、これまでに一度だけ割ってしまったことがあるのですが、Amazonでバラで、且つお手軽価格で補充出来ます。
なので、このグラスに不満はないのですが、あの本に刺激されてコップ型のグラスを買ってしまいました。
日陰を意味するombraを語源とするombretta del vino(日陰で飲むワイン)なる愛称があるそうで、1970年代に始まったデザインだとか。容量的には脚付きグラスに比べてかなり小さいのですが、それだけに可愛い、カジュアル感があり気に入っています。今のところは、昼のパスタランチにこのコップで、夕食時には従来からの脚付きワイングラスというような使い方をしています。またひとつ、イタリアンの道具が増えてルンルン気分です。